TOEICのリスニングは100問、約45分、スコアは5〜495点です。構成は2016年の改訂以降変わっておらず、4つのパートに分かれています。
注目すべきは問題数の偏りです。Part 3(会話)39問とPart 4(説明文)30問で合わせて69問。全体の約7割が、まとまった長さの音声を聞く問題です。単語や短文の対策だけでスコアが頭打ちになるのは、この構造が理由です。
パート別の性質
Part 1(写真描写・6問)。写真を見て、描写として正しい文を選びます。問題数が少ないので、ここに時間をかけるより他を優先した方が効率的です。
Part 2(応答問題・25問)。質問に対する応答を選びます。音声が短く選択肢も読まれないため、文頭の疑問詞を聞き逃すと手がかりがゼロになります。When と Where、Who と How の聞き分けが直接得点に響きます。
Part 3(会話・39問)。2〜3人の会話を聞いて3問に答えます。正解の選択肢は、音声の表現をそのまま使わず言い換えてあるのが普通です。音を拾うだけでなく、意味を保持しながら聞く必要があります。
Part 4(説明文・30問)。アナウンスや留守番電話のメッセージなどの独話です。話者が1人で、助け舟になる相づちもないため、集中が切れた瞬間に脱落します。
なぜ問題集を解くだけでは伸びないのか
模試形式で解き、答え合わせをして解説を読む。この流れだけでは、なぜ聞き取れなかったのかが特定できません。知らない単語だったのか、知っているのに音が崩れていて気づけなかったのか。原因が違えば打つ手も違います。
実際には後者がかなりの割合を占めます。supposed to を「サポスタ」、What are you を「ワダヤ」と発音されると、語彙を知っていても反応できません。これは語彙の不足ではなく、音と文字の対応が結びついていない状態です。
ディクテーションを組み合わせる
模試で間違えた問題のスクリプトから、聞き取れなかった1文だけを抜き出して書き取ってみてください。書けない箇所が、そのまま弱点です。弱形の to を毎回落としている、語尾の -ed に気づかない、といった傾向が見えてきます。
傾向が分かれば、対策は具体的になります。漠然と音声を聞き続けるより、はるかに短時間で効果が出ます。
本番で使える要領
設問を先に読む。Part 3とPart 4では、音声が流れる前に設問に目を通しておくと、聞くべき情報が絞れます。
1問に固執しない。分からない問題を引きずると、次の音声の冒頭を聞き逃します。リスニングは戻れないので、切り替えが得点を左右します。
ビジネス場面に慣れておく。TOEICの題材は会議、出張、注文、クレーム対応などが中心です。場面が想像できると、聞き取れなかった部分を文脈で補えます。
当サイトの200問は、まさにこうしたビジネス場面の表現で構成されています。TOEIC対策としても、実務の準備としても使えます。