英語の会議が聞き取れない理由のひとつは、知らないイディオムが突然出てくることです。単語はすべて知っているのに意味が取れない。Let's table this や put a pin in this がその典型です。
逆に言えば、会議で使われる表現は型が決まっています。進行の段階ごとに覚えてしまえば、予測しながら聞けるようになります。
会議を始める
開始Let's get the ball rolling. — 始めましょう
開始Let's run through the agenda first. — まず議題を確認しましょう
開始Let's brainstorm some ideas. — アイデアを出し合いましょう
議論する・深掘りする
議論Can you walk me through the numbers? — 数字を順に説明してもらえますか
議論Let's drill down into the details. — 詳細を深掘りしましょう
議論Let me play devil's advocate. — あえて反対の立場で言わせてください
議論I want to raise a red flag about the timeline. — 日程に懸念があります
play devil's advocate は、本心から反対しているのではなく「議論を深めるためにあえて逆の視点を出す」という宣言です。これを知らないと、相手が急に敵対したように感じてしまいます。
いったん止める・持ち越す
会議で最も誤解を生みやすいのがこの領域です。
保留Let's put a pin in this. — いったん保留にしましょう
保留Let's circle back to this later. — 後で戻りましょう
保留Let's take this offline. — この場ではなく個別に話しましょう
保留Let's table this discussion. — 議論を棚上げしましょう
take it offline は「オンラインをやめる」という意味ではありません。全員で議論する場から外して、関係者だけで後で話す、という意味です。
注意が必要なのは table です。アメリカ英語では「先送りにする」ですが、イギリス英語では逆に「議題として取り上げる」の意味になります。参加者の出身が混ざる会議では、この語だけで認識がずれることがあります。
締める・合意を確認する
締めLet's wrap this up for today. — 今日はこのあたりで
締めWe're on the same page, right? — 認識は合っていますよね
締めI'll keep you posted. — 随時お知らせします
締めI'll loop you in on the next call. — 次の通話にもお入れします
聞き取りのコツ: 動詞の塊で覚える
これらの表現は、単語を1つずつ聞き取ろうとすると間に合いません。Let's put a pin in this は実際には「レツプタピニンディス」のように一息で発音されます。フレーズ全体を1つの音の塊として記憶しておくと、塊ごと認識できるようになります。
当サイトの会議カテゴリには、ここで挙げた表現を含む問題を31問用意しています。音の塊として覚えるには、聞いて書き取るのが最短です。